料理のお話

クレオパトラとモロヘイヤ

世界三大美女の一人であるクレオパトラも好んで食べたと伝えられているモロヘイヤ。

モロヘイヤはエジプト・中東・アフリカが原産の野菜。

過熱すると出てくる独特の粘りがモロヘイヤの特徴でありそこに栄養が含まれているようです。

とても栄養価の高い野菜で古代エジプトの王様がどんな薬も効かなかった病気が

モロヘイヤスープを飲むととたんに元気になったというお話も語り継がれています。

その後エジプトでは、このスープのことをムルキーヤ(mulukiyya)、

(王家のスープ)と呼ぶようになりました。

それと時を同じくして王家の人々以外はこれを食べることを禁じられ

この野菜そのものも(ムルキヤ=王様たちの物)と呼ばれ

その後、時を経て庶民の間で広く親しまれるようになる頃には

ムルキーヤがなまって、通称ムルへーヤと呼ばれるようになりました。

そのような歴史を背景に、いまも野菜の王様と言われています。

モロヘイヤはエジプトやアラビヤ半島など北アフリカや中東で古くから食べられているもので

日本でも1980年代半ばからスーパーなどで買えるようになりました。

モロヘイヤとは?

シナノキ科ツナソ属の1年生の植物で繊維をとるジュート(ツナソ)と同属

モロヘイヤは緑黄色野菜の中で100g中に最も多くのカロチンを含んでおり

カリウム・カルシウム・鉄分なども他の野菜に比べて

含まれている量が多いので…「野菜の王様」

茹でておひたしに。揚げ物・炒め物にも利用できる。

また乾燥させてお茶として飲むことも出来る。

アヒル料理の話

エジプトでは、鶏肉以外にもいろいろな鳥料理があります。

ハト、うずら、アヒルなど日本では珍しい食材も日常的に食しています。

その中でもアヒル料理は、韓国ドラマ「チャングムの誓い」でも取り上げられたように

解毒作用のある体に良い食材として古くは不老不死の食品として好んで食べられていたようです。

シェフの話によれば、いろんな意味で元気になるとかならないとか。

エジプト風ローストダックコース

  • 肉汁たっぷりのライスが詰まったローストダック※右写真
    (大人4人がお腹いっぱいになるサイズ)
  • ダックの美味しいスープ(4人前)
  • シェフおすすめ、エジプト風のペースト(1皿)
  • ピタパン(2枚)
  • アイスクリームとフルーツのデザート(4人前)
  • 食後のミントティー(4人前)

このコースは要予約です。詳しくはお電話にてご連絡ください。

『スパイス』のお話

当店でもいろんなメニューに惜しみなく使用しているのがスパイス。

エジプト料理の味はこれで決まるといっても過言ではないでしょう。

古代エジプトでは、スパイスは貴重な薬、香料、化粧品などの役割を果たしており、

なかでも、数種類のスパイスは精力がアップする妙薬として珍重されていたようです。

その証拠に、「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」の「アラジンの物語」でも

このようなカタチで登場する。

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子供に恵まれないカイロの商人が、市場の老人から強壮剤を手にいれ、それを飲んだらやがて子供が授かった。その強壮剤には、シナモン、クローブ、カルダモン、しょうが、白こしょうなどのスパイスが含まれ、オリーブオイルで煮立てたものだった。

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これは古の話だけではなく、いまも一部の遊牧民たちは、スパイスを媚薬として愛用しているそうだ。中国の薬膳料理と同じく、いろんな薬効のあるスパイスを組み合わせることで体に良い料理が食べられるってことですね。さらに体にいいだけでなくおいしいのがエジプト料理なんです。

にんにくと胡麻

『にんにく』。

今となっては、精がつく食べ物として世界中で食べられているにんにく。古代エジプトではすでにその効果は知られており巨大なピラミッドを建設する際、労働者が過酷な労働を乗り切るための精力剤として、にんにくは欠かせなかったという。ツタンカーメンの墓からにんにくの球根が発見されていることからも、このことは証明されています。

にんにくと同じく、『ゴマ』もピラミッドから発見された。
現代のエジプトでは、ゴマは精がつく食べ物として、男性がここぞというときの前に、ゴマのお菓子を食べる人が多いとか…。
ゴマは男性だけではなく、女性にも効果的だとされ、古代エジプトでは、あのクレオパトラが肌のツヤを保つためにゴマの油を化粧品として、また若さを保つために食べていたとも言われています。